泰阜村幕岩のガーネット②

鉱物採集

前半では泰阜村の万古渓谷幕岩までの道のりと、赤いガーネットを紹介しました。後半では幕岩周辺で採集ができた鉱物を紹介します。

前回記事→泰阜幕岩のガーネット①

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幕岩周辺で採集できた鉱物

やはり幕岩周辺で目に付く鉱物は赤色のガーネット、恐らく鉄バン柘榴石です。しかし、前回の記事でも紹介をしたように、花崗岩中に埋まりこむように存在をしており、割採ろうとしても花崗岩ごとバラバラに砕けてしまう。しかし、粘り強く探せば結晶がきちんと発達したものも見つかります。写真は方解石中にガーネットの結晶が発達をしたもの。しかし、花崗岩中ではなく方解石中なので、鉄バン柘榴石よりも灰バン柘榴石かと別の種類ではないかと考えています。

ガーネットを含む方解石

先の方解石中に形成されたガーネットを、タガネとハンマーで頑張って割取った物を、方解石を小刀で削り塩酸で溶かしクリーニングしたのが以下の写真。結晶面がしっかりと表れており、濃い赤色の結晶が美しい。

クリーニングしたガーネット

続いて、方解石の塊。側の鉱山跡も周囲の林道も河原にも大量に転がっているが、割ってみるとキラキラとへき開面が輝き、綺麗である。なんの変哲もない鉱物であるが、大量にあるので紹介をします。

方解石の塊

花崗岩と方解石が接しているので、接触変成帯の鉱物もあるのではと探したが珪灰石などの鉱物は全然みられなかった。しかし、方解石を割っているとキラキラと輝く金属鉱物がありました。かなり粒は小さいので、黄鉄鉱かと思いましたが結晶の形が板状などで、一般的な黄鉄鉱のような正四面体などではない。そこで成分分析をして貰ったところ、鉄Feと硫黄Sがほぼ1:1で含まれている。この成分比からすると恐らく磁硫鉄鉱と思われる。

磁硫鉄鉱を含む方解石

続いて今回の鉱物採集で一番大発見と言えそうなのが、この緑色の雲母である。先の磁硫鉄鉱を含む方解石を割っていたところ、小さな緑色の結晶いくつか含まれていた。しかし、塊の岩から割り出そうとハンマーを振るうと、結晶が含まれているところがバラバラと崩れてしまい、大部分を失ってしまった。写真の結晶は奇跡的にきちんと割採れた物である。雲母部分の直径は5㎜程である。

クロム雲母

富山村のガーネット

幕岩周辺で鉱物を探し終えたのは15時前であった。名古屋方面へ帰ったとしてもまだまだ時間に余裕は有りそう。そこで腹ごしらえをしながら、旧富山村のガーネット産地の下見をしつつ帰路に就くことにした。

泰阜村から阿南町周辺は151号線にでれば食事が取れるお店もあるが、天竜川沿いの県道1号線には、お店が全くない。やっと見つけたお店は地域の喫茶店のようなお店「ふるさと味覚小屋」である。名前からして蕎麦と信州の名物が美味しい店かと思いきや、なんとカレーがおススメらしい。店主曰くC〇C〇壱よりも美味しいとの事。カツカレー(1,100円)を注文してみたが、カツは肉厚で柔らかく、カレーもスパイシーでなかなか美味しかった。しかし、一番美味しかったのは鉱物採集で疲れた身体に染み渡る、阿南町の水道水と思われる水であった(汗)

自慢のカツカレー

阿南町から愛知県の旧富山村に車を進めます。天竜川沿いを進む事30分くらいで、旧富山村(現在は豊根村富山地区)に入ります。この富山村ではピンポン玉台のガーネットが採れたとの事であるが、産地が富山村佐太地区との情報しかない。県道1号線を走っていると旧富山村佐太地区についた。県道の目印として佐太隧道というトンネルがある。周辺の沢がガーネット産地との事であるが、県道脇も周辺の林道からも沢に下るのは難しい。林道には目印となる「ザクロ石橋」があるので間違いはなさそうであるが、沢に下る道具などの準備が必要そうである。

柘榴石橋

ガーネットは諦めて、周辺で石を割っていて見つけたのはこの巨大な角閃石を含む岩。長さ25㎜、太さ3㎜ぐらいの角閃石が無数に入っている。

角閃石

今回は南信州から愛知県の秘境、旧富山村で鉱物採集をしました。特に南信州は、探せばまだまだ良い産地が見つかりそうである。

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