愚か者の金!?安倍川鉄丸石を目指して④

地質

安倍川鉄丸石を目指す旅も最終回、いよいよ鉄丸石を紹介します。

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鉄丸石とは?

鉄丸石をネットで調べると丸いノジュール状の塊で、赤錆が浮いたような見た目のものが出て来ます。大手オークションサイトでは水石として販売されておりますが、ほとんど落札されておりません。

確かに珍しい見た目の石で観賞石好きには良いかもしれませんが、残念ながらきらびやかな石では無いので一般人が買うものではなく、需要は限りなくゼロと考える。売れる石ではないので、標本用に拾うくらいにしましょう。たくさん採っても重たい石を持って帰って家でもて余すだけですよ!

鉄丸石は化石等を核として水酸化鉄が凝集したノジュールが、熱作用などで鉄と硫黄が反応して黄鉄鉱が結晶化して物です。熱作用で核となった化石などは無くなっていますが、黄鉄鉱に置換された化石などがあれば最高です。見た目は丸い!論より証拠?以下の写真のようです。

鉄丸石の外観 丸い!

鉄丸石がゴロゴロ

先の写真を見た人の中には、ただの赤黒い岩の礫では?と思う人もいると思いますが、大谷崩のガレ場は角が取れていない岩がほとんどなので、この産地に限れば赤黒い丸い岩はほぼ鉄丸石とみて間違い無いかと思います。

安倍川や隣の藁科川の中下流でも鉄丸石が拾えるようですが、これらは膨大な礫が転がる河原で稀に見つかる程度なので、見分けも難しく採集もかなり困難です。

では本産地はどれくらい簡単に見つかるのか?なんと30分でこんなに見つかりました。大谷崩では広大なガレ場を少し歩けば見つかります。回りの転石と見比べて頂ければ違いが明らかと思います。

鉄丸石だらけ

鉄丸石を割ってみよう

こんな地味な石をもったいぶって紹介して、意地悪じーさんと思うかもしれないが、この石の面白い所は断面!割ると熱作用で形成された黄鉄鉱が現れます。

断面の黄鉄鉱

写真のように黒い鉄丸石の断面にキラキラと光る黄鉄鉱が無数に含まれています。当たり外れは有り、悪いとほとんど含まれない、良いと1ミリ程度の結婚が無数に含まれています。

暗闇で観察?

暗闇でペンライトを当てると無数の結晶が光り綺麗です!

地味な産地の紹介だったかもしれませんが、堆積岩帯が熱作用を受け隆起をすることで常に新鮮なサンプルが供給される。地質の楽しさを濃縮したような産地です(^^)

コメント

  1. ホンマ より:

    こんばんわ♪
    この石は地元ではジャガ石と呼ばれています。鉄岩石とはまたちょっと違う石ですね(^^)
    ジャガ石は方言?のジャガ=キラキラだったような?(^^;;
    ジャガ石が下流では黄鉄鉱の部分がとれてボコボコした形状になります!
    鉄岩石も河川によって鉱物入りだったりなかったりと様々なのでまた是非拾いに来てください!!

  2. gifunoz3 より:

    ほほう!これは鉄丸石とはまた違うもの何ですか?ジャガイモぽいからジャガ石かと思いきや、方言なんですねー\(^o^)/

    オクシズ方面は次の記事の砂金も含めて、また再訪をしてみたいですね

  3. ホンマ より:

    是非おいでください!
    別支流は安倍川翡翠の川になります!(^^)b
    そちらも面白いですよ!

    • gifunoz3 より:

      こんばんは、返信も記事の更新も遅くなり申し訳ありません。
      安倍川翡翠は興味ありますね!私も調べてみます(*´ω`*)次は天竜に探索に行こうと考えてます。

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