動物と鉱物の王国!?伊豆半島の旅⑤

地質

案内のおじいさんの話はゆーっくり進みます。そして旅館のチェックアウトの時間に向かい時計も進みます・・・

前回の記事はこちら→動物と鉱物の王国!?伊豆半島の旅④

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いよいよ龕付天正金鉱の坑道へ!

受付から、精錬跡→展示室→ミニチュアの紹介と進みいよいよ坑道に到着しました!前回記事にて紹介をした坑口は見学コースではなく、本当の坑口は山の中腹に有ります。坑道の回りにも鉱脈があり、坑口の上部自体が金鉱脈の露頭です。

龕付天正金鉱の坑道口

いよいよ坑道の中に進みます。坑道口の側面から金の鉱脈が観察できました!龕付天正金鉱は熱水鉱脈からなっており、坑道の壁面に見られる石英の脈や茶色い脈はまさに熱水鉱脈が走った跡です。

坑道壁面の金鉱脈

熱水鉱脈とは、読んで字のごとく、熱水=温泉水が走った鉱脈です。温泉には様々な成分が含まれており、塩辛い温泉=塩化ナトリウム、錆び臭い温泉=鉄イオン、と言うように、地中深くから様々な元素を溶かし込んで運んで来ます。よって、銅をたくさん含んだ温泉水脈は銅鉱物に富んだ熱水鉱脈=銅鉱山、鉛をたくさん含んだ温泉水脈は鉛鉱物に富んだ熱水鉱脈=鉛鉱山、となります。

土肥の温泉は地中深くから金をたくさん含んでわき上がり、土肥金山や龕付天正金鉱などの金山を産んだと考えられます。土肥温泉をめちゃくちゃ濃縮したら金がザクザク!なんてなるのでしょうかねぇ?

坑道を進むと竪坑が有ります。竪坑は坑道の換気の役割もはたしており、海風が吹き付ける斜面に竪坑口があるそうで、竪坑直下は涼しい風が吹き下ろしてきます。

竪坑の直下

龕付とな何か?

龕付天正金山の最深部まで下ります。と言っても入り口から100メートル程でした。坑道を進むと行き止まりとなり、そこに岩が祀られています。ここまで来て説明をしますが、龕=ガンと読みます。

当時の金の採掘は人間が手で掘り進みます。これは土肥金山で聞いた話ですが、1日に掘り進める距離は3メートルに満たないそうです。江戸幕府が力を入れた鉱山で1日3メートルと言うことは、その他の零細鉱山はもっと少ない距離しか進めなかったでしょうと思われます。

当然、地下に採掘を進めると太陽の光は届かなくなり、焚き火やロウソクの明かりが頼りになります。その結果、焚き火により酸素が消費され酸欠の危険性が増します。さらに、手掘りで変化に富む地層を掘り進めば落盤による生埋めの危険性も増します。当時の採掘技術では70メートル程度が限界だったところ、龕付天正金鉱は100メートルも掘り進んでしまったそうです。

写真は坑道最深部の龕です。これ以上は進むと山の神様が怒る、とされて山の神様を鎮めるために祀られたそうです。龕の奥に縦の切り込みが見えますが、これは金を含む熱水鉱脈です。掘り進めばまだまだ金が出て来るそうですが、当時の人達は神様を祀る事で、己の欲を自制した訳ですね。

最深部の龕

さらば龕付天正金鉱

おじいさんの案内で出口まで進みました。時計を見ると10時直前、時間が無いと伝えると、先ほどまでのスローな動きは消え去り、案内のおじいさんと足早に戻りましたf(^^;

最後に、受付前の広場に転がる金鉱石(黒ぽい石英)を手に取りながら、これください、と言ってみたところ、あっさりと貰えました。ただ、おじいさん曰く、貰った金鉱石は土肥の金鉱石ではなく下田の縄地鉱山の鉱石との事。ニコニコしなが泥だらけの金鉱石をポケットに仕舞う私を、冷めた目線で妻が見ていました・・・。いずれにしても楽しい時間がすごせました!次はゆっくりと来てみたいです。

頂いた金鉱石

久しぶりに長文になりましまね、今回はここまで、まだまだ伊豆の旅は続きます。

次の記事はこちら→動物と鉱物の王国!?伊豆半島の旅⑥

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