いよいよ笠ヶ岳へ!旅館を8時前に出発しました、登山にしてはかなり遅めの出発です。宿のおじさんに今日は登山かと聞かれたので、鉱山跡を探すと伝えた。おじさん曰く、新穂高一帯はジオパークへの登録を目指しているので、いずれ個人の範囲でも石の採集は禁止になるのでは?との事でした。
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登山口から鉱山跡へ
登山口に到着をしたのは8時過ぎ、入山届けを出して、わさび小屋への林道を進みます。登山口から錫杖岳や笠ヶ岳が見えます。新穂高ロープウェイは観光客で行列ができていました。
林道を進むと途中に涼しい風が吹き出す風穴があります。その名もお助け風と呼ばれる風が吹き出しており、周辺はひんやりとしています。
風穴からしばらく進むと穴毛谷林道からの分岐に着きます。ここから穴毛谷まで戻りますが、穴毛谷の砂防ダム工事で使われた道らしく、途中までは車でも進入可能なほど整備されていますが、残り100メートル程は落石などにより荒れています。
穴毛谷はいくつもの砂防ダムが並んでいます。今も隆起を続ける北アルプスの力を感じます。穴毛谷林道の終点から砂防ダムを渡ると目指す鉱山跡のズリが見えて来ます。
笠ヶ岳鉱山 大切坑
写真は穴毛谷から見たズリです。長さ150メートル、幅50メートル程のズリが穴毛谷に雪崩れています。穴毛谷の河原に降りて20分くらいで笠ヶ岳鉱山の大切坑のズリに着きます。ズリの表面は細かい石が雪崩れており、様々な石が含まれています。ただ金属鉱山と聞いていましたが、金属錆が浮いたような石は少なく、黒っぽい石が多いです。
ズリ山のてっぺんまで登り、穴毛谷の下流を見ると焼岳を含む雄大な景色が見えます!これだけでも来たかいがありますね!もう一枚の写真はズリ表面の様子です。
ズリの周辺を探検
ズリの表面を見ると、鉱山で使っていたであろう金属部品や備品が含まれています。また、ガラスビンの破片もたくさん含まれており、キラキラ輝くため鉱物の結晶などと紛らわしいです。
写真の丸い部品はグラインダー砥石と思われます。また、笠ヶ岳鉱山では製錬はされてなかったと聞いていますが、ズリ山にはカラミと思われる屑が大量に含まれていました。ズリ山のてっぺんには鉱山施設の一部と思われるコンクリート土台も見られ、大規模に鉱石採掘が行われていたと思われます。
また、長くなってしまったので、一旦切ります。次は鉱物の産状をお伝えします!
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