万田坑の見学もいよいよ最終章!さらに鉱山施設を紹介します。
前回の記事はこちら→石炭の町!三池炭鉱万田坑へ②
巻き上げ室へ
鉱山の労働者施設を見学した後は巻き上げ装置の部屋を見学しました。巨大な巻き上げ装置は手動で操作がなされ、オペレーターの技量により停止が行われたというから驚きである。つまり、タイミングを誤るとエレベーターが衝突して死ぬ・・・。
巻き上げ装置の制御盤(右下)の写真はこちら、実にシンプルです。ちなみに鉱山の歴史の中で一度もエレベーター事故は起きていないらしい。
ボタ山の位置
巻き上げ室を出た後は、工作室にも行きました。昔の町工場のようにフライス盤や旋盤などが揃っており、炭坑で必要な機械部品はここで手作りをしていたらしい。
一通りの見学を終えて質問の時間になったので、ボタ山(石炭屑のズリ山)はどこか聞いてみた(あわよくば標本をゲット)。すると、三池炭鉱のボタは大部分が有明海の埋め立てに使われており、万田坑にボタ山は無いとの事であった。残念!
ただ、足元にある黒い石はボタ山に捨てられる石と同じなので欲けりゃ持ってけたの事でした!笑 お言葉に甘えて一欠片!ちなみに石炭の塊が見学コースにあり、持たせてもらいましたが、炭素の塊なだけあり、軽かったです。
鉱山労働者のディナー=ゴロゴロ焼き
鉱山跡を出発し、荒尾市にて昼食!炭坑の街にはお好み焼き屋さんが多いらしいが、荒尾市にもたくさんのお好み焼き屋があり、石炭ゴロゴロ焼きとして町起こしをしているらしい。
いちおう、石炭の街でお好み焼き屋さんが多い理由は、お好み焼きは作り置きができ、野菜や肉、炭水化物とバランスもよく、温め直してすぐに食べれる事から、交代勤務を終えた鉱山労働者が、炭坑でお風呂に入り、帰宅して手早く食事を喫食をして、すぐに寝る、という生活スケジュールにおいて合理的な食べ物だったとか?
荒尾市の石炭ゴロゴロ焼きは、具材にゴロゴロとした感じが有ればよく、私が行った源ちゃんでは黒豚の焼酎煮込みがゴロゴロ入っていました!美味しかった!
炭鉱見学を終えて
かつて日本の富国強兵や高度経済成長を支えた鉱山はひっそりと静まり返っていました。安い外国の石炭の流入や石油や天然ガスのシェア拡大、環境規制の強化など、国産の石炭は逆風にさらされました。現在でほ技術伝承と開発用、小規模の露天掘りを除いて、日本国内には炭鉱はありません。
ちなみに、炭坑と書くべきか炭鉱と書くべきか迷いましたが、炭鉱に統一としました。
今回もいろいろ勉強ができ楽しい時間でした!
コメント