静岡県浜松市の北部、北遠(北の遠州?)と呼ばれる地区へ、余り鉱物産地がない地域ですが何が見つかるのか?今回はその中でも特に地質が複雑な青崩れを目指します。
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北遠の地質
先の記事、「蛇紋岩地帯を行く!炭酸塩鉱物を目指して」「鉱物の不毛地帯⁉かつての大銅山は今」にて紹介をした通り、静岡県と愛知県の県境には蛇紋岩や泥質片岩に代表される三波川変成帯が広がっています。しかし、さらに北部の北遠と呼ばれる地域は領家帯の花崗岩地帯や花崗閃緑岩が広がっており、愛知県でみられるような鉄電気石や鉄礬石榴石を期待してしまう訳である。
新東名の浜松浜北ICから峰之沢鉱山などがある龍山地区からさらに北に向かうと、国道152号線は天竜川からはなれ、水窪川沿いになり道幅も川幅も狭くなります。水窪の集落までの途中、峰之沢鉱山と同じ含銅硫化鉄鉱を採掘している大井坑のズリ山や泥質片岩の崩落などがあり、河原の転石を見てもまだまだ三波川変成帯が広がっていることが分かる。さらに進み水窪の集落に入る頃には河原の転石が白っぽい花崗岩や花崗閃緑岩が増え、領家帯に入ったことが分かる。
水窪の集落を抜けてさらに進むと国道152号線は池島集落で立派な橋梁になります。この橋梁は三遠南信道の一部で橋梁を進むと掘削中の青崩トンネルが見られます。今回は、池島集落から青崩峠に向かう青崩林道へと向かいます。ちなみに池島集落を含む一帯を奥領家と呼ぶが、領家帯の名前はここら一体の名称から来ている。
日本で唯一?足の神様
152号線から青崩林道を進むと青崩トンネルの建設残土などが積まれています。林道の途中から青崩トンネルの調査坑または避難トンネルの掘削坑が見えます。実際の青崩トンネルは橋梁の上部にて進んでいます。ちなみに当初の計画では青崩トンネルは青崩峠の東側の兵越峠あたりに掘削される予定であったが、砂岩・泥岩・混在岩などの複数の堆積岩中を通過する予定であったようだが地質が悪すぎて頓挫し、現在のルートに変わったという。現在のルートはマイロナイトが広がっており、地質的には安定なような気がする。
さらに進むと小さな神社が見えてきますが、この神社は珍しい足の神様を祀ると言われる足神神社です。ですので、奉納絵馬にはマラソン大会などでの必勝から足腰の病気の治癒まで、足の関わる願い事がされています。北条時頼が旅の途中に足を患いったものの、この地を治めていた守屋辰次郎が足を治したことに由来している。地元に大事にされているらしく、小さい神社ながらも綺麗に整備されており、宮司さんと愛犬が出迎えてくれる。
今回は足神神社の上下流の砂防ダムを中心として、砂防ダムの転石に含まれる鉱物を探しました。一旦切ります。
次の記事はこちら→浜松ガーネット!北遠の鉱物産地の開拓②
コメント
お~ 一挙公開ですね
水窪 観音山付近か 西浦鉱山があった
はっきりしないな~ 沢の名前はあるが・・・
ザクロ気になりますね
ペグマタイトもあったようですが なんせ遠いです
和合鉱山も出てくるのですが・・・
西浦鉱山や和合鉱山、静岡県地下資源調査報告書に情報があるようですね。
機会があれば閲覧に行こうかな…
ザクロは綺麗ですがあまり大きなものはないですね、公開をお楽しみに
石の展示会、実家へ行ったついでに行こうかと思いましたが、
風邪をひいた直後なので自粛をしました。いかがでしたか?
石ころ展
球状花崗岩類と土岐石は立派な採集品でした
南極の石 赤いザクロ石が入っていました
そのほか いろいろありました
女性陣などの見学者も多かったです
球状花崗岩はHPもあるので 底でも見れますが実物はいいですね