ご無沙汰をしております。久しぶりに鉱物探査に行ってまいりました!前回の記事で紹介をしたガーネット露頭周辺を探索してみました。
前回記事はこちら→領家帯の旅!南信州のガーネットを巡る④
阿知川の露頭へ
前回記事では詳細な場所を紹介しませんでしたが、阿知川でガーネットを含む露頭が見られる川原は阿智村の花桃の里の前の川原です。花桃の里の前の川原が200メートルほど工事がなされ、真新しい露頭が見られます。
前回の記事ではあまり詳しい調査を出来ませんでしたが、今回はここだけを目的に行ったので、じっくり観察が出来ました。露頭の様子は以下の写真。写真中央に手前から川の反対まである白い脈は伊奈川花崗岩の岩脈で左右の黒い部分は変成岩?外側の青白から褐色の部分は濃飛流紋岩です。
長らく伊奈川花崗岩が形成された後に濃飛流紋岩が形成されたと考えられていましたが、伊奈川花崗岩が貫入して形成された変成岩の存在により濃飛流紋岩が伊奈川花崗岩より古い事がわかったのは1965年その事。この産地はその学説を改めて証明している産地ですね!
ガーネットを探す
とりあえず前回の記事で紹介をしたように、伊奈川花崗岩の岩脈に含まれるガーネットに良品がないか調べてみました。
今回は胴付き長靴を持って行きました。川原の反対川や支流も調べるのに、じゃぶじゃぶと水に入れます。水は綺麗ですが冷たい!夏ならもっと楽しめるかも?笑。
川原の露頭を片っ端から見てみて、見つけた多きのガーネットは写真の通り。粒の大きさは3ミリくらいですが、熱変成により母岩に溶け込むようになっており、あまり見栄えは良くない・・・。
ガーネットは前回の物は含めてこんな程度でした。前は夕闇が迫る中で探したので見つけられなかったと考えていましたが、棚ぼた的に良品は得られませんね・・・。
さて、探索範囲を広げつつ、別の鉱物にもフォーカスしてみましょうか!まだまだ続きます!
次の記事はこちら→川原の地学教室!?阿知川の露頭へ②
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