24日、25日と名古屋の吹上ホールで名古屋ミネラルショーが開催されました。実は初めて行きます。さてさてどんな鉱物が売られているのか。
展示会場へ
展示会というと普段仕事で行くような大掛かりな展示会を予想しますが、名古屋ミネラルショーの規模は小さいです。と言うのも、名古屋ミネラルショーは民間団体の名古屋鉱物同好会の主催だからでしょうか?
展示会場に出展しているお店は、国産鉱物の販売が3割、化石が0.5割、外国産や展示石・アクセサリーなどが大部分でしょうか。今回は主に国産鉱物をメインに回りました。
国産鉱物を扱うお店は、主に個人の収集家や鉱物標本の販売会社が多いようです。有名なコレクター標本もちらほら売られており、20年~30年前に収集された標本が多く、現在は採集が難しい物を重点的に探して購入をする事とした。あまりお金で鉱物標本を買う・売ると言うのは好きではないが、採集が難しい標本であれば仕方ないか!?
購入した鉱物標本
先ずは神岡鉱山産の方鉛鉱。1,500円均一でたたき売りされていた標本より購入した。標本箱には方解石と閃亜鉛鉱がついた面が表になり並べられていたが、裏面に10㎜超の方鉛鉱の結晶が付いていた。これはお得と思う。鉱山が稼働をしていた頃に採掘がされた標本で、方鉛鉱の輝きも褪せていない。
これまで紹介をした方鉛鉱に比べると結晶の輝きも明確で美しい。
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続いて同じ標本箱から魚眼石をピックアップ。表面に魚眼石の結晶がびっしりと付いているが一部の結晶の角が欠けている。魚眼石の結晶の付け根には珪灰鉄鉱の結晶(~1mm)が付いている。
続いて木浦鉱山の異極鉱である。手持ちでは洞戸鉱山や神岡鉱山の標本があるが、いずれも白っぽい物で結晶が明確な物はなかったので購入した。マクロレンズで撮影をすると結晶面がキラキラして綺麗である。この産地も現在では採集が難しいようだ。
最後に山梨県竹森の草入り水晶である。山梨県昇仙峡の水晶でも紹介をしたが、現在は採集が禁止されている産地の一つである。母岩付きで1000円とお手頃な価格で販売をされていたので購入。電気石の草が特徴的である。一番大きな結晶で30㎜程度。
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他にも興味が湧く標本がいくつかあったが、購入は我慢。あまり大量に買うのは間違っていると思うからである。
いずれにもしても、様々な鉱物を手に取って観察ができるだけでも有意義な時間・展示会であった。
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