浜松ガーネット!北遠の鉱物産地の開拓②

地質

いよいよ今回の探索候補地へ、領家帯の花崗岩や花崗閃緑岩が広がる河原にはまだ見ぬ鉱物の数々が!?

前回の記事はこちら→浜松ガーネット!北遠の鉱物産地の開拓①

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塩の道の最難所

足神神社を過ぎ林道をさらに進むと広い広場に出ます。ここが青崩林道の終点(と言ってももう少し続いているがかなり荒れている)です。広場に車を止めて進むと「塩の道」と書かれた石碑があります。

青崩峠の入口にある塩の道石碑

そう、ここまで進んできた国道152号線は昔は太平洋に面する遠州から、山の中の国・信州へ塩を運ぶ街道であり、その中の難所がこの青崩峠です。その為か、浜松市や磐田市には諏訪神社とゆかりのある神社(浜松五社神社など)も多く、また、諏訪湖と地底でつながるとされる新宮池(浜松市春野町)、見付天神(磐田市)のしっぺい太郎の伝説など、興味深い話が尽きない(しっぺい太郎の伝説は見付天神のHPを参照されたい)。ちなみにさらに大昔、縄文時代中期の物として浜松市新都田では黒曜石(長野県の八ヶ岳山麓で採掘されたと思われる)が加工品ではなく原石(塊)で発見されており、大昔から交流がなされていた訳である。…こういう事を考え出すと興味が底なし沼ですね。

参考サイト→霊犬しっぺい太郎伝説(見付天神HP)

そのように昔は濃い交流があった地域同士であるが、中央構造線の大断層帯や隆起が続くアルプスにより近代建築技術は敗退、現在は飯田線と県道・林道(林道は執筆時点で寸断中…)が辛うじて両地域を繋ぐのみである。悲しいばかりであるが、石好きとしてはこの複雑な地質の中に、まだ見ぬ鉱物達を期待してしまう訳である。

砂防ダムはおもちゃ箱

さて、足神神社の手前部分や神社と塩の道の石碑のある広場の間にはいくつかの砂防ダムが点在している。砂防ダムはたくさんの転石により完全に埋まっているが、この転石をメインとして狙いつつあわよくば砂防ダム上流の露頭を狙う訳である。※写真の季節感がばらばらであるが、複数回現地を訪れているのでご容赦を願いたい

今回、メインに探索をしたのは2か所の砂防ダムです。1つ目は足神神社の直前、林道わきにある砂防ダムで林道からのアクセスも良く、林道わきの駐車スペースから砂防ダムの堆積場へ降りる踏み分け道もある。2つ目の砂防ダムは規模が大きく、大量の岩が堆積している。林道からは多少の高低差があったり、藪漕ぎが必要であったりと少しの苦労はあるものの大量の岩石が堆積をしており、じっくり時間を掛けて鉱物を探してみていただきたい。

足神神社の直前にある砂防ダムの堆積場
足神神社と広場の間にある大砂防ダム

今回はこの砂防ダムを探索した結果を主に報告したいと思います。一旦切ります。

次の記事→浜松ガーネット!北遠の鉱物産地の開拓③

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