鉱物標本を整理しつつアップしていきます。暇を見つけて整理するのでアップはゆっくりとなります。
鉄電気石
英名:schorl
組成:NaFe₃B₃Al₃(Al₃Si₆O₂₇)(OH)₄
最も一般的な電気石の一種である。黒色または黒褐色の外観が一般的である。ホウ素を含んだガスでできる気成鉱物で、鉄電気石は花崗岩またはペグマタイト中やその周囲の岩石中に含まれる。
写真1 愛知県蒲郡市新箱根(2019年1月19日)
写真2 愛知県蒲郡市新箱根(2019年1月19日)
写真3 岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内坂本(2019年5月26日)
写真4 長野県飯田市南信濃八重河内(2019年6月1日)
苦土電気石
英名:dravite
組成:NaMg₃B₃Al₃(Al₃Si₆O₂₇)(OH)₄
先の鉄電気石と異なり鉄Feの代わりにマグネシウムMgが含まれている。褐色の場合が多いが、写真の標本は鉄も含まれており黒色である。
鉄礬柘榴石
英名:almandite
組成:Fe₃Al₂(SiO₄)₃
鉄礬柘榴石は一般的な柘榴石であり、濃い赤色が特徴で宝石(ガーネット)としても利用される。鉄Feを置換する形でマンガンMnやマグネシウムMgに置き換わる事もあり、成分比によっては満礬柘榴石(Mn)や苦礬柘榴石(Mg)に分類される。
写真6 愛知県蒲郡市新箱根(2019年1月19日)
写真7 長野県飯田市南信濃八重河内(2019年6月1日)
写真8 長野県飯田市南信濃八重河内(2019年6月1日)
写真9 長野県下伊那郡泰阜村幕岩(2019年6月22日)
写真10 愛知県北設楽郡豊根村砥久保
満礬柘榴石
英名:spessartite
組成:Mn₃Al₂(SiO₄)₃
マンガンを主成分とする柘榴石でオレンジ色が一般的である。マンガン鉱山などで産出することが多い。
写真11 三重県伊賀市真泥山田鉱山(2018年12月28日)
写真12 三重県伊賀市真泥山田鉱山(2018年12月28日)
灰礬柘榴石
英名:grossulartite
組成:Ca₃Al₂(SiO₄)₃
カルシウムを主成分とする柘榴石で接触変成帯に産出することが多い。一般的に褐色から緑色である。灰鉄柘榴石との区別が難しいが灰鉄柘榴石はわずかに磁性がある。
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