昨年の3月に見学に行った際の記録です!いよいよ万田坑を見学します。
前回の記事はこちら→炭坑の町!三池炭坑万田坑へ①
万田坑の見学へ
三池炭鉱万田坑は熊本県荒尾市にあり、三池炭鉱の中では珍しく熊本県に位置をしています。万田坑の駐車場側にある受付を済ませると、観光案内の方が案内をしてくれます。私が訪れた際には天候が悪い平日という事もあり、私と妻の二人だけで案内をして頂けました。施設は受付、お土産屋さん、鉱山施設からなり結構広いです。お手洗いなどは受付とお土産屋さんにしかなく、鉱山施設からは離れています。
万田坑から北を見ると万田坑のように竪坑のエレベーターが山の上に見えます。案内人曰く、あの山は宮原坑と呼ばれ、三池炭鉱の一部である事、別名シラコと呼ばれ語源は修羅坑から来ており、多くの事故が起こる過酷な鉱山であったとの事でした。炭坑は過酷な労働環境であり、特に宮原坑は強制労働をさせた囚人などに多大な犠牲者が出たそうです。
竪坑のエレベーター巻き上げ装置はこのような外観です。廃墟マニアなら胸熱ですね!
鉱山施設の中へ
鉱山施設の中はひっそりとしていますが、稼動当時の施設がそのまま残されていました。残念ながら竪坑は既に埋められいましたが、竪坑周辺にはトロッコの軌道や貨車も有りました。竪坑の口から竪坑の上を見上げるとこんな感じです。
鉱山の過酷さを感じれる施設が幾つか有りました。写真はお風呂です。このお風呂は2槽からなっており、泥や石炭屑で真っ黒になった労働者は1槽目で汚れをすすぎ、きれいになってから2槽目でくつろいだとか?また、お風呂のお湯は鉱山の奥深くから湧く温水を用いており、坑道の最深部は地熱で相当高温であったらしい。鉱山労働者は交代勤務で開始から終了まで、ずっと暗く蒸し暑い坑道での作業を行っていたとか。そう言えば、食事やお手洗いも坑道の中で済ませており、食事は持ち込んで棚に保管をして、休憩時間になると喫食をしたらしいが、時々不届き者がおり、お弁当を盗み食いされ、喧嘩があったとか。
長くなったので一旦切ります。続きます!
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